5月29日、当講座のキックオフイベントを兼ねた開学記念行事が無事終了しました。
本学学生だけでなく、地域の方々や医療機関はじめ関係団体の方々、企業の方々に多数お越しいただきました。お忙しい中お越しくださり、この場を借りて御礼申し上げます。
第1部では、木田より講座のミッションや活動方針について講演致しました。講演の最後にも申し上げましたが、「私たちは能登を決して忘れない」。忘れないということは、記憶にとどめるというだけでなく、未来に紡いでいくことも含まれると信じています。

私たちは今日皆様の前で宣言したことを胸に、「災害に強い次世代看護職の育成」「災害看護の新しいエビデンス創造」を目指し、皆様のご協力をいただきながら尽力してまいりたいと思います。
第2部では、災害医療の第一人者であり、令和6年能登半島地震でもJMATとしてご活動された金沢医科大学特任教授/石川県医師会参与であられる秋冨慎司先生にご講演いただきました。秋冨先生の言葉のすべてが私たちの胸に届き、災害医療や災害看護の在り方について各人が深く考えさせられるご講演でした。

わたしたち医療者?医療学生は、災害時における寄り添うことの大切さを、今一度深く考えて活動しなければならないことも学びました。秋冨先生、ほんとうに素敵なご講演をありがとうございました。
第3部では、ボランティアサークルふたばの元?サークル長で学部4年生の高幸紀心さんが企画し、「学生が描く防災とみらい」と題し、フロアの学生と災害支援や災害看護について互いの考えを交わす企画が行われました。

災害支援に対する不安や疑問はみんなあって良い。被災地に行くだけが災害支援じゃない。でも、いちど被災地に行くことで得られる経験や出会いは、現地の方々だけでなく自分にとってもとても大きい経験になる。そんな意見を交わしながら、多様な価値観や考えを包摂し、少しずつ災害に強い看護職になれたら良いー。
学生の皆さんがそれぞれに思い描いた防災やみらいについて、忘れないでほしいと願います。
昼過ぎからは、本学のかまどベンチを使った炊き出し体験や、多数お越しいただいた企業展示、模擬避難所、当講座のラボ室見学など、大いににぎわい、それぞれに災害看護を身近に感じてくれました。



わたしたちは「決して能登を忘れない」。これからも石川県はじめ日本全国の災害看護の発展に貢献すべく、精力的に活動してまいります。
本日ご参加いただきました皆様に、改めて深く御礼申し上げます。