地域ケア「災害につよい街づくり」の活動を報告します

2024/11/27

■2024年11月23日(土) 能登町まつなみ第1団地で健康カフェを開催しました。

地域ケア事業である「災害につよい街づくり」の講座として、能登町まつなみ第1団地で健康カフェ(サロン活動)を開催しました。
令和6年能登半島地震では広域避難等の影響や少子高齢化、人口流出により,応急仮設住宅でのコミュニティの再構築に懸念があります。おおよそ地区ごとに応急仮設住宅が建設されていますが、新たな地域コミュニティを形成することを余儀なくされています。この時期は、地域の自治組織?医療施設などの関連機関?ボランティアなどが連携しながら地域とのかかわりを深める時期といわれており、巡回訪問を行い、生活状況を観察し、被災者を孤立させないことが大切です。特に応急仮設住宅では、新たなコミュニティによる社会参加が減少することで生活不活発となり、高齢者の災害関連死につながる生活習慣病や慢性疾患の増悪をもたらすといわれています。従来、大規模災害発生後は、新たなコミュニティづくりの支援としてサロン活動(地域住民が気軽に集える場所をつくることを通じて、「仲間づくり」や「健康づくり」をするための活動)や見守り巡回訪問が行われてきました。
能登町では、仮設住宅でのサロン活動や見守り活動を能登町健康福祉課と公益社団法人青年海外協力協会(JOCA/JICA)が調整しており、2024年8月27日に両者と調整会議を行い、2024年9月から隔月でサロン活動を開催することとなりました。第1回を9月23日に予定していましたが、豪雨災害により延期したため今回が第1回の健康カフェ開催となりました。

当日のボランティア参加者は、本学から1年生1名、3年生4名、教員1名、学外参加者2名(大学生、大学教員)の計8名でした。サロンに参加された方は9名でした。
健康カフェ(サロン活動)は、まつなみ第1団地集会所で開催し、第2団地の皆さんにも個別案内を事前に配布していました。
内容は、血圧測定、健康相談、健康体操、クラフト、お茶会でした。

以下に、参加者の感想を掲載します。

■参加のきっかけ

  • サロン活動に興味があり、ふたばが継続的に行っていく予定の活動であったため。
  • 参加者の方が楽しんで、ゆったりとした時間を過ごせるようにコミュニケーションをとることを心がけ、加えて、どのような方が暮らしているのかを知るなど、今後サロン活動を企画、運営していくにあたっての情報を実際の活動を通して収集していきたいと思ったため。
  • 災害支援活動を行い、少しでも能登の方々の役に立ちたいと思ったから。

■参加後の気づき?感想

  • 寒い中でも徒歩で来られる方が多く、活動を楽しみにしてくださっていた。参加者の方々はクリスマスクラフト作りなどの活動を通して笑顔になられており、若い人と話すと元気が出ると話される方が多く、活動を行うことで少し役に立てたように感じた。定期的にサロンに参加したいと思う。
  • これまでかほく市のほっこりカフェなどに当日のボランティアとして参加することはあったが、準備や企画から携わり、また、行く日が初回のサロン活動は初めてであったため、どのような方が参加されるのか、どのような場所で行うのかなど、分からないことが多い状態で、不安や緊張があったが、参加者の方がみなさんとたくさんコミュニケーションをとったり、工作で一緒に手を動かすことができたりして、とても楽しかったし、仮設住宅で定期的に行うサロン活動の重要性を改めて感じた。

 

主催: 地域ケア総合センター 寺井梨恵子、武山雅志、河合美佳

災害ボランティアサークル ふたば サークル代表 高 幸紀心